今月のはと文庫オンラインは諸般の事情で1冊だけの更新です!
といいますのもついに我が家も流行り病の流れに飲み込まれて、ようやく今週行動制限解除および退院という運びでした。陰性で体は健康でも非日常すぎて摂取できるエンタメが限定的過ぎて読めた小説がそもそも少なく。

水無月家の許嫁 友麻碧

 

水無月六花が16歳の誕生日を迎えた日は父の四十九日法要だった。通夜や告別式はしておらず本日父の知り合いを呼んで法要を簡潔に執り行った。父はどこの病院でも匙を投げられた奇病で42歳の若さでこの世を去り、今六花の手にも同じ病の兆候が出ていた。
自分ももうすぐ死ぬと思っていた頃、六花のはとこであり許嫁の関係だと名乗る水無月文也が六花を迎えに来た。

あやかしだ天女伝説だと登場するけど、あやかしものよりは個人的にはこれをSFに分類したい。
というのも「水無月家は天女が持ち込んだ月の資源を用いて財を成した一族」だとか「念動力が扱える」だとか「因習でがんじがらめで遺産相続で命の奪い合いが起こっている」とかがしっくりきている。ちなみにそれら一族が邸を構えているのが京都(および滋賀)というのもポイント高いです。陰陽師やそういう異能の一族が住まう土地として京都は素晴らしい。

六花は双子の片割れとして生まれ落ちたが母の愛は姉に注がれ、ネグレクトのような状態だったところを父だけが六花をかばい続け最終的には父子家庭となった、というバックグラウンドから自己肯定感などがマイナスの女の子です。
父がこの世を去り、頼れる身内がなくなったところを水無月家に許嫁として迎えられるというほかに選択肢がない状況ながら、六花はようやく水無月家で落ち着ける場所を手に入れます。しかし待ち受けている過酷な運命みたいなものが見え隠れしている [1]しかもそれは六花の家族となる水無月家ほかの人間も同じでようで今後の展開が楽しみな1冊です。

世界的には世界フィギュア選手権が開催中です! 今年はウクライナ侵攻の件でロシア選手が出場していないため、表彰台に上がる人がいつもとガラッと変わりますが、そんなさなかでもおすすめの漫画がこちらッ!

小学生女子がフィギュアスケートとアイスダンス出身のコーチと出会いオリンピックを目指す話です。激熱なのでとてもおすすめです。kindleは1巻無料で本日3月25日最新5巻が発売になりました。

 

ちなみにそれ以外でも濃厚接触者期間でも見られたもの

ミステリと言う勿れ(ドラマ)
カムカムエヴリバディ(朝ドラ)
スパイファミリー(ジャンプラ)
週刊少年ジャンプ(紙に限る。1回だけ電子書籍は白くて見開きも見やすくて長年の習慣によるワクワク感には勝てなかった)
ラジオ番組各種

ライトなノりの物、時間が短い物、聴覚だけでも楽しめるものが接種できた感じです。

References

References
1 しかもそれは六花の家族となる水無月家ほかの人間も同じで